
中国国家知識財産権局の第13期中国人民代表大会第5回会議第8842号建議に対する答弁書
中国実用新案は中国の知的財産権の中で最も特徴的な制度です。 中国実用新案は登録費用が安くて登録難易度が低いため登録が早いが、権利の保護範囲が広いなどの特徴があるため、一日も早く権利を取得したい場合や、進歩性の欠如で登録が難しいと判断される場合、実用新案が推薦されています。
最近の出願件数と登録率を見てみましょう。
2019年、実用新案出願件数は226.8万件、登録件数212.3万件、登録率93.6%;
2020年、実用新案出願件数は292.7万件、登録件数275.7万件、登録率94.2%;
2021年、実用新案出願件数は285.2万件、2022年8月までの登録件数238.9万件で、現在までの登録率は84%であり、未審査件数を合わせても2021年実用新案の登録率が94%を超えることは難しいと思われます。
しかし、7月20日中国知的財産権局は実用新案登録の質を高めるために、明らかな進歩性を有していない実用新案に対して審査制度改革を積極的に推進することを発表しました。追加される進歩性審査により実用新案の登録難易度が高くなり、登録率は下落すると思われます。
出所:中国国家特許庁