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3月中国知的財産権ニュース
発行日 : 2022.04.15

▶特許発明審査周期を16.5か月と短縮

 

321日、中国国家知識産権局(CNIPA)は「知的財産権の高品質発展推進年度業務指針(2022)」(推识产展年度工作指引(2022))を公示した。「知的財産権大国建設の概要(2021~2035)」と「第145カ年計画中の国家知的財産保護及び活用方策」を確実に実行し、2022年知的財産権業務をより改善するために、中国知的財産権局局長会議を行い、「知的財産権の高品質発展推進年度業務指針(2022)」を作成した。 その主要目標は以下となる:

・知的財産権の創造。審査の品質と効率性を向上させるため、「発明特許審査の品質向上と審査効率向上のための特別実施案(2019-2022)」で指定した目標を全面的に完成し、発明特許審査期間16.5か月と短縮し、高価値特許審査期間13.8か月と短縮し、商標登録審査期間は4か月と安定させる。

出典:国知発運字202215

 

 

202231日、紙の特許証明書の歴史は幕を閉じた

20203月、中国国家知識産権局はすでに電子特許出願システムにより電子特許認定書を発給し、紙の特許証明書は発給しないと発表した。ただ、紙の証明書が必要な場合には申請することにより、紙ベースでの特許証明書を取得することも可能であった。しかし、202231日(当日を含む)から、中国国家知識産権局は、紙ベースでの特許証明書を取得申請を廃止し、関連証明書は電子特許出願システムによる申請のみ可能となると発表した。

 

出典:国家知識産権局公告 第四七二号

 

 

WIPO:中国は新型コロナウイルス感染症のワクチンと治療薬関連最大特許出願国

 

近日、世界知的財産権機構(WIPO)はオンライン記者会見で「新型コロナウイルス感染症関連ワクチンと治療薬に関する特許現況報告書」を発表した。報告書によると、新型コロナウイルス感染症発生から21ヵ月間、世界の49の特許機関で新型コロナに関して約5300件の特許出願を受付けているという。そのうち、治療薬関連の特許出願約1500件と、ワクチン関連の特許出願約400件以上を含む。20219月まで、中国からのワクチン関連特許出願は276件であり、コロナ治療法に関して中国出願人が提出した特許は887件に達する。これは中国が新型コロナウイルス感染症のワクチンと治療法の革新研究において世界のトップを走っていることを示している。

 

出典:国家知識産権Wechat公式アカウント

 

 

▶中国国家版権局:2021年、全国著作権登録総量は626万件を超える

 

2021年、中国での著作権登録件数は、前年比24.30%増加し、6264378件だった。 各省、自治区及び直轄市の著作権局及び中国著作権保護センターの著作物登録情報統計によると、2021年全国で3983943件の著作物著作権登録が完成され、前年比20.13%増加を記録した。そのうち、中国著作権保護センターのコンピューター・ソフトウエア著作権登録情報統計によると、2021年全国で2280063件のコンピュータソフトウェア著作権登録が完成され、前年比32.34%増加を記録した。また、中国著作権保護センターの著作権質権登録情報統計によると、2021年全国的に計372件の著作権質権登録が完成されたが、前年比3.13%減少したという。

 

出典:国版発函〔20226