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中国、世界全体特許の45.7%、商標の54%、意匠特許の55.5%を出願
発行日 : 2022.03.11

 

世界知的所有権機関(WIPO)で発行した「世界知的所有権指標」年次報告書によると、2020年世界知的所有権の出願数は反騰し,成長傾向が再開されたと示されている。

 

中国国家知的財産局は150万件の特許を出願して先頭を走っているが、これは2位のアメリカの2.5倍に至る数である。また日本、韓国、ヨーロッパがその後に続いている。上記上位5カ国の出願数は、全世界出願数の85.1%を占めている。2020年世界中の有効特許は5.9%増加しているが、そのうち中国が保有している有効特許数は310万件に達し、最も早い成長を遂げていると示されている。

 

報告書によると、2020年全世界で約1340万件の商標が出願されたが、これは11年連続増加したという。そのうち、中国は約930万件の商標を出願して世界一位を占めている。また、アメリカ、イラン、ヨーロッパがその後に続き、インドが日本を追い抜いて5位を占めている。報告書ではコロナパンデミックにもかかわらず、国際商標出願は急増し、パンデミックの影響により一部の新製品また新サービスが出現したと示されている。

 

工業意匠特許部分では、2020年全世界工業意匠の出願受付数は110万件となるが、そのうち意匠特許は140万件となり、前年比2%増加したという。2020年中国の国家知的財産局が受付した意匠特許数は770,362件で、全世界総受付件数の55.5%となる。欧州連合、韓国、アメリカ、トルコがその後に続く。

 

92の国内・広域機関からのデータによると、推定で58,800件の保護を取得した地理的表示 (GI) が2020年に存在している。そのうち、ドイツが14,394個の有効な地位的表示を報告し、中国が8,476個の有効な地理的表示を報告したと示されている。

 

「世界知的財産指標」年次報告書のデータによると、中国の知的財産権産業が高品質段階に入り、知的財産権導入大国から創造大国へ変貌しているということを強く示している。また、知的財産業務の量的拡大から質的向上への変化が加速化されているということを示している。このような長足の進歩は、世界各界から共通の認定を受けている。