特許翻訳
特許翻訳が重要なのはなぜでしょうか。
発行日 : 2022.02.09

特許翻訳が重要なのはなぜでしょうか。

 

科学技術の発展とともに、知的財産権に対する世界各国企業の注目度は益々上がってきております。発明の核心理念と実施方法を記録する特許出願文書は、特許の登録可能性及び登録範囲に影響を与える可能性があるため、特に国際出願の場合は、出願文書の翻訳に対する要求が格段に厳しくなるわけです。

 

企業のグローバル化により国際特許出願は普遍化されており、各国特許庁は通常、国際出願文書を自国語に翻訳するよう要求し、翻訳文に基づいて審査を行います。例えば、中国の「特許審査指針」の第1部第2章15.1.3には、「外国語で記載された国際出願の場合、中文翻訳文についてのみ審査し、原文は確認しない。 但し、国際出願文書の原文は法的効力を持ち、出願文書の修正の根拠となる。」と明記されております。中国特許法第33条には、特許出願の受理後、特許出願文書の修正は、原文の請求範囲を超えてはいけないと規定されております。

 

品質の高い特許出願文書の翻訳文は、特許出願の登録際に重要な役割を果たします。場合によっては、翻訳の誤りで特許が登録されないケースもあるぐらいです。例え登録されたとしても、後々、特許権の無効化やまたは侵害訴訟の段階で競合他社に弱点として使われる可能性もあります。したがって、厳格な翻訳基準および品質管理手順はもちろん、知識財産権の専門知識と関連技術分野の知識及び言語能力を備えた多言語専門翻訳チームは特許業務を成功させるための重要な基盤であるといっても過言ではありません